━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ MOON LIGHT EXPRESS ━━━━  MOON LIGHT EXPRESS Electrofile  ムーンライトエクスプレス−エレクトロファイル . * ・*  [FILE: 000017] 2000,11,23 ★━━━━……‥‥  http://www.mlexp.com/ " *  . *  electrofile@mlexp.com + . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※ このメールは購読登録された方に毎月一度送付させていただいてます。 ※ このメールは固定ピッチフォントで最適にご覧いただけます。 ※ 当マガジンでは各コーナに対して読者からの投稿も受け付けています。 >> 詳しくは「ご意見、ご感想募集」欄をご覧ください。 ■ INDEX ▼ イベント情報  ・ROBODEX 2000 ▼ 掘り出し図書特選  ・宇宙は自ら進化した  ・なぜビッグバンは起こったか ▼ 今月のお勧めサイト  ・月探査情報ステーション ▼ 投稿ノベルズ  ・ベンゼン ▼ コスモスコープ  ・宇宙ステーションに長期滞在開始  ・小惑星衝突の危機!? ▼ ムーンライトエクスプレスからのお知らせ  ・あなたもSETIやってみませんか?  ・メーリングリスト登録者募集中!  ・投稿ノベルズ掲載作品募集  ・MLEXP. エレクトロファイル 登録解除/アドレス変更について  ・ご意見、ご感想募集 ▼ 今月のコラム ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ MOON LIGHT EXPRESS ━━━━  イベント情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ ROBODEX 2000 (ロボデックス) 世界初のパーソナルロボット展覧会。いわゆる“産業用ロボット”と呼ばれるもの とは違い、人と共に生活する、より人に近いロボットがテーマだ。これは“人間共 存型パーソナルロボット”と称され、今、民間企業や研究機関などでその研究開発 が立ち上がりつつある。今回の目玉は、やはり“P3”からの流れでホンダが開発し た人型ロボット“ASIMO (アシモ)”、そして“AIBO”からの流れでソニーが開発し た同じく人型ロボット“SDR-3X”だろう。  場所 :パシフィコ横浜(横浜国際平和会議場)  開催日:11月24日(金) 10:00〜20:00        25日(土) 10:00〜19:00        26日(日) 10:00〜18:00  入場料:当日券 大人:1,000円/中高生:500円 ※このイベントに関するお問い合わせは当サイトでは受け付けていません。  ご不明な点がある場合は、下記へお問い合わせください。  ROBODEX 2000  : http://www.robodex.org/  ROBODEX 事務局 : 03-5771-9154 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ MOON LIGHT EXPRESS ━━━━  掘り出し図書特選 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 宇宙は自ら進化した   ダーウィンから量子重力理論へ 著者:リー・スモーリン(訳:野本陽代) 出版:NHK出版 価格:2,800円+税 ISBN:4-14-080548-X ▼ 目次 基礎物理学の危機/空間と時間の生態学/宇宙の組織/アインシュタインの遺産/ アインシュタインの復讐 ▼ 内容紹介 まず断っておくが、本書に書かれている宇宙論は、現段階ではおそらく異端な部類 の理論であり、いわゆる科学的な論拠があるものではない。その上で大胆な仮説が 展開されているところに注目して楽しんで欲しいと思う。宇宙の誕生、そして進化 は、生物が多様化し、最適化されるというプロセスに準えることができるという。 この見方をベースに、科学と哲学の両側面から宇宙論を統一的に考える。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ◆ なぜビッグバンは起こったか   インフレーション理論が解明した宇宙の起源 著者:アラン・H・グース(訳:はやしはじめ・はやしまさる) 出版:早川書房 価格:3,600円+税 ISBN:4-15-208228-3 ▼ 目次 究極のフリークランチ/ニューヨーク州イサカから見た宇宙の眺め/現代宇宙論の 誕生/焦熱の過去からのこだま/原初スープの濃縮/物質と反物質との問題/一九 七○年代の素粒子物理学革命/大統一理論/磁気モノポールの脅威と戦う/インフ レーション宇宙/発見の余波/新しいインフレーション宇宙論/むらのない背景の しわ/地底と天のかなたから来た観測上の手がかり/永続・増殖するインフレーシ ョン宇宙/実験室での宇宙創造とワームホール/無から生まれる宇宙 ▼ 内容紹介 著者は、宇宙のインフレーション理論の提唱者であり、宇宙論の世界的権威でもあ る。ビッグバン理論を基礎においてきた宇宙論の謎、即ち、ビッグバンはどのよう にして起こり、なぜ今のような均質な宇宙に発展したのか、ということを、ビッグ バンの前に“宇宙のインフレーション”を仮定することで説明。この理論は現在の 宇宙論のメインストリームとなっており、最も信頼性が高い理論として評価されて いる。つまり、本書を読めば、現在の科学的宇宙論が大筋において把握できる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ MOON LIGHT EXPRESS ━━━━  今月のお勧めサイト ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 月探査情報ステーション  http://moon.nasda.go.jp/ 昨年まで、インターネットシンポジウム「ふたたび月へ」と題して展開されていた サイトが、今年から、日本が進めている月探査の情報と、月の科学、さらには月に まつわる様々な情報を提供する「月のポータルサイト」としてリニューアルオープ ンした。「ふたたび月へ」は、このサイトの活動の一環という形で、今年も開催さ れる(2000年11月〜2001年2月)。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ MOON LIGHT EXPRESS ━━━━  投稿ノベルズ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● ベンゼン         【 作:ジーン 】 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 私はベンゼン環の発見者である。 馬鹿をいうな。 ベンゼン環を見つけたのはドイツの化学者、 フリードリッヒ・A・ケクレである。 彼によって1865年に提唱され、後に実証される。 そのケクレは、1896年に、既に亡くなっている。 そう、それは自分でも認識している。 しかし、あの安定なベンゼン環を思い付いたのは、 まさに自分のような気がする。 私は気が狂っているのか? そうかもしれない。 実際、私が有機化合物の研究を始めてから、 ベンゼンの異常な安定性ばかり頭に焼き付いてはなれない。 なぜそれが壊れにくく、いつまでもその構造を保っていられるのか、 疑問ばかり浮かんでは消える。 疑問なのだろうか。 その安定に、ある夢を抱いているのかもしれない。 私は、ただ夢の中のある狭い世界に閉じ込められ、 永遠に終わらない思考の迷路をさまよっている、 そんな錯覚に陥ることがある。 精神は簡単に壊れる。不安定なのである。 だから、ベンゼンのような安定な対象に焦がれ、 その構造を知りたいと思う。 それを知れば、不安定で壊れやすい世界を脱却できる、 そんな気がする。 ある日、夢を見た。 私は暗闇の中にいる。 ずっと遠くに光が見える。何の光だろうか? 目を凝らして良く見ると、 それは何か長いもののように見える。 それが宙に浮いて、 身をくねらせながら踊っている。 どうやら蛇のようである。 蛇は身体がもつれんばかりに 同じ場所をぐるぐる回っている。 ウロボロスという伝説の蛇を思い出す。 自らの尾に噛み付きぐるぐる回るのである。 それは、古代ギリシアでは永遠の象徴とされていた。 きっとあの蛇も自分の尾に噛みつくだろう、 そう思ったそのとき、 その蛇は自らの尾に食らいつき、 そのまま同じ場所を回り出す。 そうして蛇が環になった瞬間、 私の中に何かが閃いた。 これこそが永遠の安定である! 全ては「環」になっているのである。 環という構造こそ安定の本質なのだ! 目が覚めると、そこは研究室のデスクの上だった。 傍に不完全なベンゼンの分子模型が飾ってある。 私は、その分子模型の一端の玉を取り、 その腕をもう一方の端に繋いでみる。 すると、炭素と水素でできた分子の輪が現れた。 これこそが、芳香族炭化水素の原形である。 私の胸は高鳴った。 こんな発想は、まだ誰も持っていないに違いない。 そうだ、これはベンゼンの環である。 ベンゼンが安定にそうあることができる 究極に美しい構造である。 これを「ベンゼン環」と名づけよう! 私はベンゼン環の発見者である。 馬鹿をいうな。 ベンゼン環を見つけたのはドイツの化学者、 フリードリッヒ・A・ケクレである。 彼によって1865年に提唱され、後に実証される。 そのケクレは、1896年に、既に亡くなっている…… 【 読切 2000/11/17 新規投稿 】 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ※ 投稿方法、その他投稿作品に関するお問い合わせは次のアドレスまで。 投稿作品お問い合わせ先 electrofile@mlexp.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ MOON LIGHT EXPRESS ━━━━  コスモスコープ 2000年11月版 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 宇宙ステーションに長期滞在開始《2000/11/01》 日米欧露などの16ヶ国が総額約600億ドルを投じて建設を進めている国際宇宙ステ ーション。その最初の長期滞在者となる3名を乗せたソユーズ宇宙船が10月31日午 前10時53分(モスクワ時間)、カザフスタンバイコヌール宇宙基地から打ち上げら れた。11月2日午後0時21分(モスクワ時間)に宇宙ステーションの居住区“ズヴェ ズダ”とのドッキングを成功させ、これから2001年2月まで4ヶ月の長期滞在となる。 今回の滞在中には、ステーション内のコンピュータネットワークを整備し、今後の 滞在者の受け入れに向けた居住環境などを整えていく。この間にも3回のスペース シャトルによる組立ミッションが予定されており、滞在中の3名もその組み立て作 業を支援する予定。2000年11月中に米国の最初の太陽電池パドルの取付けが行われ、 その後も2001年1月にアメリカの宇宙実験室“デステニィー”の取付け、2001年2月 にはイタリア製の多目的補給モジュール“レオナルド”によるデステニィーへの機 器の運搬が行われることになっている。 今回の宇宙飛行士は、ロシア人2名とアメリカ人1名の3名。過去宇宙開発が米ソ の冷戦下での競争だったものが、今後は米露が協力し合って展開していくことを象 徴するものとなった。これから未来に向けて宇宙時代を築いていくにあたって、国 同士で争うというのはもはや時代遅れな思想といえる。  関連サイト:  http://jem.tksc.nasda.go.jp/ 【 宇宙ステーションの意味 】 この宇宙ステーションは2006年に本稼動となる予定である。ところで、本稼動と今 の滞在とは何が違うのか?一つには、まだ全てのモジュールが接続されていないの で、ステーション自体が未完成である、といえる。そしてもう一つ、この宇宙ステ ーションが建設される主要な目的である無重力(微小重力)環境下での科学実験が 開始されるのが、実験棟などのモジュールが全て接続されて環境が整う2006年だ、 ということになるだろう。 では、実際にはどのような実験が宇宙ステーションで行われるのか? 地球上で実現困難だが宇宙ステーションでは実現できる環境、それは“ほぼ無重力” という環境である。実際には全く重力がないわけでなく(多少地球重力の影響があ る為)、その大きさが極めて小さい、ということになるが、このような環境は地球 上では再現できないか、できたとしても非常に短時間に限られる。 微小重力という環境で何ができるかというと、まず、ものが均一に混ざる、という 特性が利用できる。重力がある環境下では、重いものが下へ、軽いものが上へ移動 する、という対流が起こるが、微小重力下ではそのようなことはない。これを利用 して、タンパク質の完全な結晶をつくることができるので、新たな医薬品の開発が 期待できるという。また、物質を容器に入れず空中で直接操作できるので、不純物 が混ざるのを防ぐことができる。また、微小重力下で動植物を育ててみてその影響 を確かめることも、今後、月や火星などに基地を建設するなど地球外で人間が活動 していく上で欠かせない実証実験である。 しかし、現在これにかかる費用が問題視されている。米国では、その建設費だけで 2兆7000億円もかかっていることが議会で指摘され、その実質的な有効性が問われ ている。また、宇宙ステーションの施設は民間企業の利用も予定されているが、そ の莫大な費用を受けて、利用費が場所代だけでも年間数十億円などと法外な金額が 予想されている。そんな施設を利用する企業が果たしてあるだろうか。これは、技 術の壁の外で宇宙ステーション計画に立ちはだかる別の大きな障壁である。 ところで、その運命が揶揄されていたロシアの宇宙ステーション“ミール”は、来 年の破棄が決まったようである。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ★ 小惑星衝突の危機!?《2000/11/04》 国際天文学連合(本部パリ)は11月3日、直径が30メートルから70メートル(100フ ィートから230フィート)ほどと推定される小惑星状物体が2030年9月に、500分の1 の確率で地球に激突するかもしれない、と発表した。米航空宇宙局(NASA)の専門 家によると、もし小惑星だとすれば、激突の破壊力は広島型原爆100個分以上に相 当するとされた。しかし、その後同組織はこの予想を撤回し、物体の軌道を再分析 した結果、その年に物体が衝突する危険性はないとした。2030年のこの物体の位置 は最も接近した場合でも地球から430万キロメートル(270万マイル)と見積もられ、 これは地球と月の距離のおよそ11倍に相当するという。 この物体は、今年9月、カナダとフランスがハワイで共同運用する望遠鏡による観 測で発見され、「2000SG344」と名づけられたもの。 太陽を中心に地球とほぼ同じ 軌道を回っている。現在、地球より約1300万キロ先にあり、軌道上でのスピードは 地球より速い。新しい見積もりでは、2071年に同物体が1000分の1の確率で衝突す る可能性があるとのこと。この物体の詳細は不明だが、その大きさ(明るさ)など から、アポロ時代の使用済みロケット上段ではないか、との話もあるとか。  関連サイト:  http://neo.jpl.nasa.gov/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ MOON LIGHT EXPRESS ━━━━  ムーンライトエクスプレスからのお知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ あなたもSETIやってみませんか? 近頃他人のパソコンのスクリーンセーバーでカラフルなグラフを描きつづけている のをご覧になったことはありませんか?それはきっとその人がSETIをやっているの でしょう。 SETI(Search for Extraterrestrial Intelligence)とは地球外知的生命体探査のこ とで、宇宙からやってきた電波の中から地球外文明の発したデータを見つけ出そう、 というものです。 そして、このデータ解析をあなたのパソコンでもやってみよう、というのがSETI@h ome(セチ・アット・ホーム)です。この5月でSETI@homeも1年が経ち、参加者も全 世界で200万を超える規模になりました。 こんなに短期間にこれだけの人数を集めたインターネット上のプロジェクトは他に 類を見ないでしょう。そんなとても世界的な、それでいてとても簡単に参加できる プロジェクトがSETI@homeなのです。 まだあなたがSETIをやっていないならまだ遅くはありません。ぜひともSETI@home に参加してみてください。そしてその次には当ムーンライトエクスプレスのチーム に参加してみてください。 SETI@homeの参加方法、そしてチームへの登録は以下のページに説明を載せていま す(トップページから [ SETI@home ] をクリック!)。 http://www.mlexp.com/information/seti.htm ★ワンポイント SETI@homeを始めるときメールアドレスを入力するのですが、登録時にこれを間違 えると以降の情報の修正が出来なくなってしまいます。メールアドレスは間違えな いようにしましょう。                                    ☆ +                           チーム管理人:mojio …                            seti@mlexp.com + ☆ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ■ メーリングリスト登録者募集中! 当サイトでは、メーリングリスト(ML)を開設しています。MLとは電子メール を使用してインターネット上に擬似的な電子会議室を実現するものです。宇宙のこ とや科学、哲学全般について気軽に語り合ってみませんか? MLに参加するには、 mlexp-ctl@y7.com 宛に # subscribe (あなたのお名前) というメールを送信します。これが受け付けられると確認メールが返信されますの で、あとはそのメールの指示に従って手続きすれば、自動的に登録されます。 尚、このMLの詳しい内容はメールにて取り出せます。本文一行目に、 # guide とだけ書いたメールを、次のアドレスまで送付してください。このコマンドを送る 際 "#" と "guide" の間には半角スペースが必要です。HTMLメールは無効となりま すのでご注意ください。サブジェクトは無視されますので何でも構いません。 MLコマンド受付 mlexp-ctl@y7.com ※ 詳細は、ムーンライトエクスプレスのWebサイトでも紹介されています。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ■ 投稿ノベルズ掲載作品募集 ムーンライトエクスプレス−エレクトロファイルでは「投稿ノベルズ」に掲載する 作品を募集しています。内容は基本的にSF、サイエンスエッセイ、不思議な体験 談、科学、哲学などに付随する話題を書き綴ったものとしますが、その限定枠はあ りません。また、読切、連載、どちらでもかまいません。皆さんが思っている不思 議なこと、書き溜めて眠っている小説などを、ここで発表してみませんか? 投稿ノベルズへの作品投稿は、次のアドレスまでお願いします。 sf-post@mlexp.com ※投稿の際は、次の点にご留意ください。 ・E-Mailのタイトルは “投稿作品” と記入してください ・投稿者名(及び、作者名)は、文書の分かる位置に明記してください。 ・作品本文はテキスト形式(*.txt)の添付ファイルにしてください。 ・一行はおよそ半角75文字(全角37文字)以内で改行を入れてください。 ・原則としてHTML形式での投稿は無効とさせていただきます。 尚、ここで掲載された内容は自動的に、ムーンライトエクスプレス「シアター」の 方へも掲載されますのでご了承ください。 作品の投稿に関するお問い合わせは次のアドレスまでお願いします。 electrofile@mlexp.com ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ■ MLEXP. エレクトロファイル 登録解除/アドレス変更について ムーンライトエクスプレス−エレクトロファイルは、以下のメルマガ配信サービス を利用して配信されています。アドレス変更/解除は、現在ご利用中のサービスの サイトか、当サイトの総合登録/解除サイトから行ってください。  サービス名 URL マガジンID  ----------------------------------------------------------------------  まぐまぐ http://www.mag2.com/ 0000016842  パブジーン http://www.pubzine.com/ 3690  ココデメール http://mail.cocode.ne.jp/ 0700400094  melma! http://www.melma.com/ m00002508  nifty Macky! http://macky.nifty.com/ 2077  E-Magazine http://www.emaga.com/ mlexp  BIGLOBE カプライト http://kapu.cplaza.ne.jp/ 243  ----------------------------------------------------------------------  総合登録/解除サイト http://www.mlexp.com/mm/regist.htm ※BIGLOBE カプライト については、登録/解除の際にユーザID とパスワードが  求められます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ■ ご意見、ご感想募集 ムーンライトエクスプレス−エレクトロファイルに対する、ご意見、ご感想などは 随時受け付けております。また、記事の内容に誤りなどありましたら、ご遠慮なく どんどんご指摘ください。皆さんのご意見をお待ちしています。 いただいたご意見、ご感想については積極的にマガジンに反映させ、また、特に断 りがなければ「読者コーナー」としてマガジンに掲載させていただきたいと考えて います。掲載を希望しない場合は「掲載不可」とひとこと付記してくださるようお 願いします。 そして、当マガジンの各コーナーへの読者からの投稿記事も歓迎します。自分の意 見や作品、紹介したいものなどがあればぜひとも投稿をお願いします(謝礼はあり ませんが…)。 記事や意見の投稿の際には掲載可能な名前の表記(ハンドルネーム可)をお願いし ます。 ご意見、ご感想はこちらへどうぞ electrofile@mlexp.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ MOON LIGHT EXPRESS ━━━━  今月のコラム ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先日、新聞で興味深い記事を目にした。最近の大学生は、オカルトや超常現象を信 じやすくなっている、という内容だった。もちろん、これは以前に比較して、とい う話で、一般的に大学生が信心深い、ということではない。それにしても、根拠の ないものやあり得なさそうなものにも興味を示しはじめている、ということはいえ るだろう。その記事によれば、宗教による効果を信じるか、とか、オーラやテレパ シー、或いは死後の世界などがあると思うか、といった質問に、10〜20%の学生が 「信じる」と回答しており、30〜40%の学生が「あり得ると思う」と回答している のである。これは実に興味深い。 私自身、超常現象などは、そういうのがあると面白いな、という気持ちもあり、頭 ごなしに否定はしない。その意味では「あり得ると思う」の部類だろう。あり得る という可能性を認めることは悪いことではないと思う。むしろ、常識的にあり得な いと否定してしまうのは、あまり発展的な思考ではない。しかし、最近のこうした 学生の心理を利用して、オカルトや宗教団体などへ勧誘が活発化している、という 現実もあるので、あまり信じやすいのは命取りである。 可能性を認める、おそらくこの精神がなければ、何かを学ぶ、ということにおいて 得るものは少ない。しかし、信じる、ということは別物なのである。これは通常の 学問にもいえることで、例えば、本にそう書いてあるからそう思う、では、怪しげ な宗教の説法を信じる、というのと大差ない。そこに書いてあることを、自分でも よく考えてみる。当たり前のことなのだが、最近の学生はこれが欠落している感が ある。重要なのはここだろうと思う。 そこで、特に現役大学生にいっておくのだが、「幸せになりませんか?」というよ うな勧誘文句には、決してのらないことである。その文句は「人生をもっと快適に しませんか?」とか「決して損はさせません」などのような応用例もあるが、彼ら のいっていることは同じである。手回しの良いところだと、どこから調べてきたの か電話などでも勧誘活動を行っていて、ご丁寧に名指しで「XXさん(を含む少数 の人)だからご案内している」などといってくるところもある。少し冷静になって 考えれば、そのような言葉に何の根拠もないことは洞察できるはずだ。 何がいいたいかというと、あり得ると思うこと、と、それを信じること、は違うの だ、ということ。信じてしまうと、大抵の場合、それ以外の可能性が見えなくなっ てしまう。これは、まさに思考停止の状態である。つまり、超常現象や宗教などに 興味を持つことは大いに結構だが、それらを鵜呑みにするのでなく、自分でもよく 考えてみましょう、ということである。 昔は生きるので精一杯で、そんな根も葉もないことを信じる余裕がなかったのが、 最近は、自分が何故生きているのか、などと哲学できる余裕ができている。そこで 指針を与えてくれる誰かを求めるのでなく、まずは自分で考える。人任せな人生を 送ってきた人なら、これだけで大分人生観が変わると思う。せっかく考える時間が あるのなら有効に利用したいものだ。 ( 2000/11/19 月影 ) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ■プチコラム  −ポケットに枯葉を見つけた。ああ、今世紀最後の秋も終わりか(月)  −夜の寒さが身にしみる。寒かった政治がにわかに熱い(お)  −本能とは捜し求めるものではなかった筈だが。(き)  −日本政界、信じるものは足もすくわれる? (ジ)  −マッハの相対論を得たり(も) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ MOON LIGHT EXPRESS ━━━━  発 行 : ムーンライトエクスプレス  編 集 : ムーンライトエクスプレス編集室 WebURL : http://www.mlexp.com/ E-Mail : admin@mlexp.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━