Windows XP → Windows 7 移行する作業メモ。
移行作業をする上で、設定の失敗を元に戻すツールとして「システムの復元」を使うことがあるかもしれない(というか、私は使った)。「システムの復元」というのは、OSに対して何か変更を加えたある時点(復元ポイント)までシステムの状態を巻き戻す機能。
ただ、その復元ポイントの状態が完全に復元されるかというと、そうではなさげ。
特に、システム上から一度削除(アンインストール)したアプリケーションがある場合、 「システムの復元」によってそれが戻ったとしても、ちょっと信用ならない。 (これが完全に復元できるなら、バックアップなんて必要ないよねって話か。)
なので、現時点から、戻したい復元ポイントまでの間に何かアプリケーションをアンインストールしている場合は、 そのアンインストールしたアプリケーションは復元対象となるが、正しく起動しない確率が高い。 むしろ、中途半端な状態で復元されるので、復元されないよりタチが悪い。
結論からいうと、「システムの復元」を行う際、 事前に再インストールが必要になるかもしれないアプリケーション一覧が表示されるのだけど、 そこに何かアプリが表示されている場合、その操作は行わない方が無難。
それをやってしまった場合どうなるかというと、
という事態になる、かも。
もし、システムの復元などをやって、実体がないのに一覧に表示されているという 幽霊プログラムができてしまった場合の対処方法。
方法1. レジストリからの削除
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\
これはあくまで「プログラムのアンインストール」一覧から削除するだけなので、もしプログラム本体の方もゴミとして残っているなら、そちらも手動削除する。
方法2. フリーソフト「強制アンインストール」
このソフトを使うと、「プログラムのアンインストール」一覧から削除できる。名前が強烈なので誤解しやすいけど、これでプログラム本体がアンインストールされるわけではなく、あくまで一覧から表示を消すことができるというツール。
方法1同様、こちらもレジストリのエントリを消すだけなので、本体の始末は手動で。
もし、システムの復元などをやって、いわゆるゴミフォルダができてしまい、しかもそれが削除できない状態になってしまった場合の対処方法。
状況
こうなる原因は、フォルダの所有者が当該ユーザになっていて、そのフォルダ配下のサブフォルダ、及びファイルの所有者が Administrator になっているから、というオチらしい(今回の私の場合)。
実際、そのフォルダのアクセス許可のユーザエントリをみると、ユーザのアクセス許可がフルコントロールになっている適用先が「このフォルダのみ」になっていた。 一方、Administrator は「このフォルダ、サブフォルダ、およびファイル」(つまり全部)になっていた。
この場合、ユーザのアクセス許可の設定が異常なので、詳細設定の「全ての子オブジェクトのアクセス許可を元に戻し、継承可能なアクセス許可を継承できるようにする」 チェックボックスにチェックを入れて「適用」または「OK」を押す。
そうすると、ユーザの「このフォルダのみ」という設定が削除され、「Administrator」の設定に吸収される。
ちなみに、Windows 7 では Administrator ユーザは、デフォルトで無効になっている。 これは「管理ツール」→「コンピュータの管理」の「ローカルユーザとグループ」→「ユーザ」と辿り、「Administrator」のプロパティを開いて「アカウントを無効にする」チェックを外す。これでログオフ(またはユーザ切り替え)すれば、ログイン画面で Administrator が選択できる。(デフォルトではパスワードなし)
手順をまとめると、
これで、Administrator のログイン状態で当該フォルダが削除できるようになっているはず。
Windows 7 では、標準でMIDIマッパー(MIDI信号の出力先)の設定が変更できない。つまり、MIDIファイルを開いたら関連付けられているプログラム(大抵はWMP)が起動するが、それは標準のソフト音源での演奏になる。
この設定は、レジストリの以下のエントリを書き換えれば変更できる。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Multimedia\MIDIMap\szPname
これを操作する方法が次のサイトなどに書かれていたので参考までに。
Word、Excel などの基本機能の動作に問題はない。
ただし、Office アシスタントは表示されない。イルカくんがいないと寂しいという人には残念なお知らせだが、Office 2007 からはアシスタント機能自体がなくなっているので、今後はサポートしないということでしょう。
Office 2003 でアシスタントが有効な場合、起動時に「Microsoft Agent 2.0」が入っていないと警告メッセージが出る。これは、Microsoft Agent を以下のサイトなどからダウンロードしてインストールすれば出なくすることはできる。
ちなみに、この Microsoft Agent を入れたらアシスタントを表示させることはできるが、表示がちょっと変(背景色が紫とか)。
起動時に次のようなエラーが出る。
「SHELLエラー。オブジェクトを解析中にエラーが発生しました。」
これは、起動後、SQL格納フォルダの「ルートフォルダの変更」で実際に存在するドライブなりフォルダを選択すればOK。
MIDIドライバをインストールして「設定」→「環境設定」でデバイスを選択してやれば問題なく動作。
各音源のUSB接続用ドライバは以下からダウンロード。